ROHMの600 V耐圧スーパー接合MOSFET R 60 xVNxシリーズの7機種を追加
2022-04-08
近年、世界的な電力消費量の増加に伴い、電力をいかに有効に利用するかが急がれる課題となっているが、このような背景の下で、電気自動車の充電杭、サーバや基地局などの工業設備やエアコンなどの白色家電の効率が向上しつつあるため、その中で用いられる電力半導体のさらなる電力損失の低減が求められている。このようなニーズに対して、ROHMは従来のPrestoMOS™製品は改良され、同等の一般製品よりも低いオン抵抗を有し、応用製品の消費電力をさらに低減するのに役立つ新製品が開発された。

今回開発した新シリーズ製品は、ROHMの新技術を採用し、業界では超高速の逆回復時間(trr*1)を実現するとともに、逆回復時間との関係にあるオン抵抗*2は、最大でも同等の一般製品よりも20%低くすることができる。リバースリカバリ時間については、PrestoMOSを継承™シリーズ製品が実現した105 ns(ナノ秒)業界は超高速(TO-220 FM同等パッケージ製品に比べて)逆回復時間であり、スイッチング時の電力損失は同等の通常製品より約17%低い。この2つの大きな特徴に基づいて、同等の汎用製品に比べて、新しいシリーズは応用製品の効率を大幅に向上させることができる。


上記シリーズに加え、標準型600 V耐圧スーパー接合MOSFETとして、ROHMはより低い導通抵抗を持つ「R 60 xxYNxシリーズ」を開発し、今回は2機種追加した。お客様は、アプリケーションのニーズに応じて適切な製品群を選択できます。

新製品は2022年1月から月産10万個(サンプル価格900円/個、税別)規模で量産に投入される。また、Ameya 360、Sekormなどの電子商取引プラットフォームからも購入できるようになった。今後、ROHMはノイズ対策に優れた新シリーズを引き続き開発し、スーパーコンプレックスMOSFETシリーズのラインナップを拡大し、各種アプリケーションの消費電力を削減することで環境保護などの社会問題を解決していく。